中間淳太ソロ曲"Pinocchio" 考察
"Pinocchio"
淳太くんが2020年の自粛期間中に書いた小説を元に書き下ろしたという歌詞。
耳で聴くのと歌詞カードを読むのとで全く違ったストーリー展開ができるとラジオで話してくれた時から、絶対に考察したいと思っていました。
仕事にも集中できないほど夢中になって考えて(おい)土日にのんびりやろうと思っていたら、まさかの今日WEBでヒントを出すとのこと・・・
早い!!早いよ淳太くん!!
ノーヒントで自分なりの解釈がしたいよ!!
・・・ということで、早朝の5時まで頑張って書きました(=_=)
長ったらしいですが、よろしければ最後までご覧ください!
※あくまで私個人の解釈です。ご了承ください。※
~前提として~
◎カタカナと漢字表記の書き分け
カタカナ表記=嘘、または本来の意思を持たない偽りの姿
漢字表記=真実・本心
◎登場人物
ボク=キミを操っている者 / 僕=純粋に君のことが好き
キミ=ボクに操られている者 / 君=僕に気がない。ただの友達だと思っている
◎時系列
「現在→過去→現在」と時系列が少し操作されているように感じる
※これについては最後に詳しく説明
▼▽考察開始▽▼
最初の英語部分
ーWhat's talking that?(なんのお話をするの?)
ーIt's bad love story. Do you like it?(バッドエンドの恋物語さ。君は好きかい?)
ーUh huh.(うん!)
→この物語は‟バッドエンド”だと仮定。(英語に自信はありませんが・・・)
Ⅰ
はじめて会ったその時ボクの心は奪われた
今すぐキミに近づきたい
はやる気持ちを抑え忍び足
繋がった糸が絡まないようにね
やっと夢が叶ったんだ
今じゃボクの隣でキミが笑っている
(I am Pinocchio)
「あなただけ」
腕の中 キミの言葉 そっと耳をなぞった
「アナタだけ」
そうボクも頷いた 幸せな時間 鼻高々
今日もボクは 鼻高々
最初は操り人形のピノキオを腕に抱えて微笑んでいる少女の画が浮かんだ。
だが、「そっと耳をなぞった」という歌詞が出てきたときに少し違和感を感じた。
ピノキオくんと少女の恋物語にしては、あまりにも性的なように感じる。
そこで、前後の歌詞を確認してみると「腕の中」というワードが引っ掛かった。
これはもしかすると‟キミ”が‟ボク”を抱っこしているのではなく、‟ボク”が‟キミ”を(性的に)抱いているのではないだろうか・・・
(あり得る。だってあの中間淳太が作詞したんだもん。大人の恋愛は十八番。)
前述のとおりカタカナ表記=嘘だと仮定すると、
キミ→「あなただけ」 本当に‟ボク”だけを思っている
ボク→「アナタだけ」 ‟キミ”以外に思い人がいる(=‟君”のことを思っている)
ということになる。
また、
「幸せな時間 鼻高々」→幸せな時間を‟キミ”と過ごせて誇らしい
「今日もボクは 鼻高々」→今日も‟ボク”は嘘つきだ
と「鼻高々」に二重の意味を込められている。
サビ前に「I am Pinocchio.(=私は嘘つき)」という囁きがあることも踏まえると、
‟ボク”は嘘つきで‟キミ”のことだけを思っていない。
ということになる。
Ⅱ
はじめて会ったその時 僕の心が奪われた
それがはじめての恋だった
ドキドキがバレないよう 忍び足
繋がった糸が絡まないようにね
でもそれもバレてたんだ
今じゃヘタだったねとボクも笑ってしまう
(Are you Pinocchio?)
「あなただけ」
星の瞬いた夜に僕は君に誓った
「アナタだけ」
そう君も頷いた 腕の中見えた 鼻高々
‟君”に惹かれてく‟僕”。
「はじめての恋だった」という歌詞のとおり、本気で恋をしたのは‟君”だけだったが、本気でない遊びのような女性との関係は複数あったのではないかと思った。
1番の歌詞にも出てくる「繋がった糸」というのが、複数の女性関係を示唆してるように思えたからだ。
「でもそれもバレてたんだ 今じゃヘタだったねとボクも笑ってしまう」という歌詞は、複数の女性関係を隠し切れずに‟君”にバレてしまった、ということではないだろうか。
「僕は君に誓った」という歌詞からも、「(他にも女性と関係があったが)今は‟君”しか見てない。」という強い意志のように感じられた。
僕→「あなただけ」 本当に‟君”だけを思っている
君→「アナタだけ」 ‟僕”以外に思い人がいる
サビ前の「Are you Pinocchio?(あなたは嘘つき?)」という歌詞からも、
‟君”は嘘つきで‟僕”のことだけを思っていない。
ということになる。
Ⅲ
やっとの思いで掴んだ ひとつだけの運命
辿った先でたくさんの糸を手に踊る君が僕に微笑んだ
その姿に心を奪われたんだ
ねぇ見てよ 今じゃボクの方が上手に踊れるよ
(英語部分聞き取れず・・・Freind、allowとかの単語があったような・・・)
「たくさんの糸を手に踊る」というのは、‟僕”以外にも男性との関係があるということで、(2番の歌詞で彼女が嘘をついていたことが成り立つ)‟君”はとても魅力的な人間で、自分に惚れた男を操り人形のように自分の思い通りに扱っていたのではないか。
自分の他にも‟君”と繋がっている人がいると知った‟僕”。
「その姿に心を奪われたんだ」というのは、恋に落ちたとかではなく、嫉妬にくるって正常な心を失ってしまったということかもしれない。
→この瞬間から‟僕”は‟ボク”になり、キミを操る側になる
Ⅳ
(ねぇ、見てよ)
「あなただけ」
星も眠りだした夜にキミと僕が重なった
「アナタだけ」
そう2人頷いた・・・幸せな時間
‟君”を操って‟キミ”として性行為に及ぶ。
‟僕”が‟ボク”になりきれてないところから、嘘と真実の狭間にいるような状態。つまり、‟キミ”にもまだ‟君”の要素が残っている。
=‟君”を感じることができて「幸せな時間」
「あなただけ」
僕は君に誓った
「あなただけ」・・・シアワセな時間 鼻高々
今日もボクは 鼻高々
「あなただけ」の部分は、これまでは「そう君も頷いた」のように相手からの返答やアクションがあった。しかし、最後に関しては、相手の状況をうかがえる言葉がなく、‟ボク”が2回「あなただけ」と繰り返しているように聞こえる。
まるで伝える相手の‟君”がいなくなってしまったかのよう。
→‟君”は完全にいなくなり、‟キミ”になってしまった
「シアワセな時間 今日もボクは 鼻高々」=嘘
~まとめ~
・これまで女性と遊びまくっていた男性が、本気で恋に落ち、女性に愛を伝える
・相手の女性は多くの男性を虜にする魅惑の女性だった。自分のものにするために女性の心を操り、自分に好意を向かせる
・しかし、偽りの好意では満たされず、自分にも「これで幸せだ」と嘘をつき続ける
=本当の幸せは掴めない
=バッドラブストーリー
ちなみに、
「今じゃボクの隣で キミが笑っている」
「今日もボクは 鼻高々」
「今じゃヘタだったねと ボクも笑ってしまう」
「今じゃボクの方が上手に踊れるよ」
のように、現在を指す言葉がすべて‟ボク”と表記されていることから、この物語は、僕→ボクに、君→キミになった後、過去を振り返って語っていることが分かる。
そう仮定して時系列を整理してみると、
Ⅱ ‟僕”が‟君”に恋をする
→Ⅲ ‟僕”だけを見てもらえるように‟君”を操る
→Ⅳ ‟キミ”(‟君”)を手に入れて幸せを感じる
→Ⅴ ‟キミ”の中から完全に‟君”がいなくなり、幸せが偽物(=シアワセ)だと分かる
→Ⅰ ‟キミ”のことを愛していると‟キミ”にも自分にも嘘をつく
となる。
Ⅰの解釈で
‟ボク”は嘘つきで‟キミ”のことだけを思っていない。
という風に記載したが、これはⅡ以降で解釈した
‟ボク”や‟僕”が好きなのは‟君”であって‟キミ”ではない。
という部分に繋がる
つまり、楽曲を通して聴いたときの物語の構成としては「現在→過去→現在」の順になる。
▼△▼△▼
いかがでしたでしょうか。
多少強引なところはありますが、「そんな考え方もあるのか~」と思っていただけたらとても嬉しいです!
何より、考察楽しかった!!
こんな仕掛けのある曲を提供してくれるなんて・・・淳太くん、本当にすごいです。
小説を全編見せてくれることを期待しつつ、今日WEBにあげてくれるヒントを見て、また考察を練り直そうと思います!
ご拝読ありがとうございました。